超漢字屋敷 >> 開発
「TAD >> ノーマル文字を読み出す」

 それでは作成した実身の情報を読み出し、ウィンドウ上に表示させてみましょう。
どのように保存されているのかがわからないので、TADの内部構造を表示させてみます。
コンソールを起動し「TAD実験文章」がある場所まで移動します。
初期実身にある場合は

% cd ../USR

でOK。違う実身にある場合はその後に実身名を続けてください。
(初期実身にある●●●という実身の中にある場合は cd ../USR/●●● を入力してください)

本当に移動した場所に「TAD実験文章」があるのか確認したい場合は

% ls

を入力してください。その実身内にある仮身が表示されます。
ここで表示されていない場合は一度実身を保存してください。

% tp -r2 -x TAD実験文章

と入力すると、16bitづつ・16進数でTAD主レコードが表示されます。

[/SYS/USR]% tp -r2 -x TAD実験文章
0000: ffe0 0006 0000 0002 0122 ffe1 0018 0000
0010: 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 ff88
0020: ff88 0021 0000 ffa0 000e 0000 057b 03e0
0030: 005e 0046 006c 0055 ffa0 000a 0100 005e
0040: 0076 006c 0055 ffa0 0022 0300 ffa0 0002
0050: 0800 ffa1 0004 0000 8000 ffa1 0002 0101
0060: 215d ffad 0004 0000 00c8 215d ffa0 0004
0070: 0400 8000 ffa4 0024 0811 2122 2123 2124
0080: 2125 212b 212c 2147 2149 214b 214d 214f
0090: 2151 2153 2155 2157 2159 215b ffa4 0018
00a0: 0911 2146 2148 214a 214c 214e 2150 2152
00b0: 2154 2156 2158 215a 000a 2422 2424 2426
00c0: 2428 242a 000a 242b 242d 242f 2431 2433
00d0: 000a 2435 2437 2439 243b 243d 000a 243f
00e0: 2441 2444 2446 2448 000a 244a 244b 244c
00f0: 244d 244e 000a 000a
ffe2 0000
[/SYS/USR]%

まあ、こんな情報を表示されても何がなんだかわからないと思います。
仕様書によると 0x000A は改行の情報らしいので、赤色で表示させてみました。
改行を元に少し考えてみると、緑色の部分が実際に入力した文字列だということがわかります。

といっても毎回このように解析するのはやってられないので、便利なフリーソフトを利用しましょう。
わかりやすく内部を表示してくれるのでとても便利です。


ソース/Makefileはいつものを利用し、いつもの二箇所を変更してください。

文字情報は固定長16bitなので、16bit(TC)づつ読み出して画面に表示させています。
ですが、実行してみると入力した以外の文字が表示されてしまいます。これは禁則文字の情報があるからです。
基本文章編集で、禁則処理を解除すれば表示されなくなります.....4つは消えませんが.....

今回のプログラムでは文字の大きさや文字色、太字や斜体などの文字修飾、書体や画像などはきちんと反映されません。
次回は文字の大きさを反映できるようにしたいと思います。

-------------------- メモ --------------------
大よよさんのTAD教育ダンプツールは解析する実身をきちんと選択できないのは私だけでしょうか…
元から用意されている実身に貼り付けて解析させているのでちょっと面倒だったりします。

この辺りまでのプログラムはサンプルプログラムも多く、順調に進んでいました。

文字サイズや文字色などの情報を読み出すことはできても、 どのようにすれば反映されるのかがいまいちよくわからず悪戦苦闘。
------------------------------------------------